日本産科婦人科学会学術講演会 産科学及び婦人科学の進歩・発展に貢献するために
日本産科婦人科学会学術講演会

シンポジウム

第73回学術講演会シンポジウム課題

シンポジウム課題は、平成31年度臨時総会で承認されました。課題担当者公募の詳細につきましては、日産婦誌 第71巻 第8号に掲載予定です。

シンポジウム1(腫瘍)
課題名:「子宮頸癌征圧に向けて~予防と初期病変管理の最前線~」

〔解説〕
 本邦では子宮頸癌の一次予防として一旦広く接種されたHPV ワクチンの積極的勧奨が差し控えられており、その影響が明らかになりつつある。また、細胞診を用いた二次予防における不確実性の問題が米国で広く認識され、各国において二次予防の方策に関する様々な対応がなされたが、日本における二次予防のあり方についても系統的な検証が必要である。一方、ゲノムなどの網羅的解析法の進歩に伴い個別化医療が注目される中、HPV 感染後に特定の個体にのみ細胞異型を発生する機構、あるいは細胞異型が生じたのちに自然退縮せずに浸潤癌が発生する機構について、基礎医学的な観点から検証することが可能な時代となった。また、若年患者の増加に伴い初期病変の管理・治療の重要性も増してきている。この様な背景において、子宮頸癌に対する系統的な征圧策に関する基礎的・臨床的・社会的な検討を行うことは、日本において女性の健康を守る本会の責務である。
 本シンポジウムでは、子宮頸癌の征圧に向けて、子宮頸癌の発生機構・予防、初期病変の管理・治療、社会医学・疫学的解析をテーマにした最新の研究を公募する。

〔キーワード〕
子宮頸癌、初期病変、HPVワクチン、HPV 感染、一次予防、二次予防、検診、細胞診、Bethesda system、免疫、ゲノム、疫学、社会医学、行動医学、マスメディア、医療政策

シンポジウム2(周産期・生殖)
課題名:「妊娠維持のための胎芽・胎児環境解析の進歩」

〔解説〕
 胎嚢・胎芽・胎児は、子宮・羊水・胎盤・臍帯、卵膜などが形成する環境のなかで着床し発育する。この環境の破綻は、着床不全・流産・早産・胎児発育不全・妊娠高血圧症候群などをもたらすと考えられる。
 最近では、さまざまな生理・生化学的物質の測定や分子生物学的解析が可能となり、また、イメージングモダリティの性能、データ解析などの手法が進歩して、情報の質と量が飛躍的に高まっている。生殖および周産期医療の更なる向上のためには、胎芽・胎児環境と妊娠維持機構の解明は欠かせない。
 これらの様々な手法による胎芽・胎児を取り巻く環境解析を取り入れた基礎的・臨床的研究を公募する。

〔キーワード〕
着床、胎芽、胎児、子宮、羊水、胎盤、臍帯、卵膜、流産、早産、胎児発育不全、妊娠高血圧症候群、生理、生化、免疫、分子生物学的解析、イメージング、画像検査